くるりが私にくれたもの その3 カツオ
私は アイドルや 俳優さんその他もろもろ 好きとか憧れは 一切ない
すごく現実的で 欲深いのだ
だから 不倫をする人のことも信じられない
それは 主人を心底愛しているとか 裏切りたくないとか そういうものではない(笑)
主人(お給料を運んでくる人)を失いたくないのだ
そんな 現実主義の欲深ばばあが 恋に落ちた日があった
そのお相手は・・・
ゴールデンレトリバー・カツオ君!
これって 一番ずるいやつやんな?
アイドルが 飼い猫が恋人です~とかいうやつやんな?
でも ほんまやねん!
カツオ君のママとは 知り合いであったが むっちゃ親しいわけではなかった
カツオもくるりと同じ 2009年生まれで 一緒に 友人ムツゴロウのレッスンに通うことになったのだ
カツオのママは 誰もが振り向く美人であったが 本人にはその自覚がないらしく
アースカラーの似合う シンプル美人だった
そして 性格も あっさりぷーって感じで とても気が合った
カツオのママは 私のわからない 凄い外車にのり 見たことのあるカタカナのブランドバッグを持ち きらきらの時計をつけてたけど それを気づかせないくらいの人だった(いい意味で・笑)
そんな飼い主に育てられたカツオは とても優しく 育ちの良さが前面にでている ゴールデンレトリバーだった
人間なら 蝶ネクタイをつけて ピアノの発表会に出てくる三歳児といったところだ
そして カツオは 特殊能力を備えていた
私が 落ち込んでる時や 悲しい時 そっと横にきて 私の顔をじーっと見つめてくれるのだ
私の気持ち わかるん?
大きな瞳で 見つめられるだけで 私の心は救われるのだ
私は そんなカツオが愛しくて ポケットから わんこ用おやつを出す
カツオは優しく微笑みながら 上品に おやつをぱくりと食べる
・・・?
おやつが欲しかったのか(笑)
カツオ君は くるりにも優しかった
くるりは 少し神経質で けっしておおらかなタイプではなかった
パーソナルスペースが広く 見えない敵と戦う男であった
そんなくるりとの 距離も空気も読める 優男だ
くるりが 私の膝で まったりしてる時は 少し離れたところで そっと私の顔をみつめ くるりが膝から降りると 急いでわたしの横にきてくれるのだ
売れっ子ホスト君より カツオの方が はるかに気遣いができるのだ
今日も 私は 次に会うときに渡す カツオのおやつについて考えている
くるりが私に与えてくれた恋人 カツオ君
これからも 仲良くしようね